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第6回不動産・相続豆知識

10/06/25

借金の相続対策

「借金をしてアパートを建てると相続税が安くなる」とよく耳にしますが、これは間違いです。

難しい話しは抜きにして単純に「資産ー負債=課税価格」により税金を計算してみましょう。
借金はマイナスで負債になりますが、借金で得た現金はプラスで資産になります。よって、借り入れても、財産の額は変化ありません。
例えば、2億円の資産がある人が1億円を借り入れても現金の変化はないので、相続税は安くはなりません。

では、なぜ、相続税が安くなるのでしょうか?
借り入れた現金をアパートに変えるから評価が下がるのです。1億円でアパートを建てると、相続税評価額は4千万位になり、また、土地も更地ではなく貸家建付け地として、2割位さがります。
これが、安くなると言われる内容です。

ということは、持っている現金で建てても、借金で得た現金で建てても節税効果は同じということです。
アパート経営はキャシュフローと管理であり、節税目的で建てると大変なことになります。

借金は利用するものであって、残すものではありません。

「借金は遺産分割できない」

借金の処理の仕方は、相続人の間ではどのように決めても有効ですが、銀行に対しては効力が全くありません。
例えば、兄弟で兄が借金を支払うと決めておいて、支払いが出来ない場合、銀行は弟に請求できます。(但し、請求できるのは、借金の半分です。)

借金は分割が出来ないのです。

たとえ、財産をもらわなくても、法廷相続分で相続されてしまいます。兄にすべて負担させるには、銀行の承諾が必要になります。

確実に借金を相続しない方法は相続を放棄することです。相続を放棄することは本人の自由ですが、相続を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければなりません。相続放棄をすると、財産は一切もらえません。

あと、保証債務も相続します。被相続人が保証人になっている場合です。
大概、保証人になっていることを家族に心配かけないようにと、隠していることが多いと思います。この場合は書類などがあればよいですが、ないとなると、債権のある方々は、放棄されるかもしれないので、相続放棄ができる3ヶ月は様子をみています。

借金のある場合の相続は注意が必要です。